【デンパ】 人間の業を肯定し、得体のしれないモチベーションを使ってアジャイルと付き合う
Joy,Inc.の強烈でまっすぐな「たーのしー!!」と、インフルエンザウィルス、けものフレンズに脳みそがやられた結果、貯めに貯め込んだ色んなものがスパークしまくって、いろいろつながったらしく、ずーっと追いかけてた答えみたいなものが出てきたので、忘れないために書いておく。
超個人的なものなので、適用範囲は狭い。というか、オレ専用。 傍流 of 傍流。光と闇のはざま。フツーの人は来ちゃいけないところのハズ。
後、いくつかの少ない経験と所詮本質の掴めないニワカが集めた情報から導き出された理屈なので、これでいいのか良く分かんない。 ついでに、ここに書いてるストーリ通りに物事が動いたかというと、かなり怪しい。自分の理屈のために事実を捻じ曲げてることは十分にありえる。記憶の改ざんなんてラクショーだもんね。
まぁ、こんなこと考える必要があるのはオレだけだし、すがるものも他に見つからないから、これを使って実験することにする。
スッキリしたこと
大きく2つ。これを続ければ、オレはうまくアジャイルと付き合える(ハズだ)。
- 良く分かんないモチベーションを大事にする
- 人間の業を肯定し、それを使って、人の役に立つロールを見つける
良く分かんないモチベーションを大事にする
続けるためにはモチベーションが必要だ。
ただ、オレには使命感みたいなのがない。会社が、組織が、お客様が。とか、そういうのがない。 危機感もない。かなりのんびりしている。あとで大事になって慌てるタイプだ。できないやつの典型。
どっちもない人はどうすればいいんだろう? オレは、良く分かんないモチベーションを使うことにした。なんかわかんないけど、夢中でやっちゃうやつ。 自分の中の理屈はわからないんけど、感じてることは分かる「たのしー」「すげー」「さすがー」
- パイプライン作るのたのしー!!
- ツール使ったら、こんなに簡単になるんだ、すげー!!
- 達人ってこんな本読んでるんだ、さすがー!!
そういうの。(ちょっと強引?)
実は最後のは説明できる。達人に憧れるけど、近づけないので、せめて同じものに触れようとしてるのだ。涙ぐましい。 それやる時間があるなら、スキルを身に着ける訓練して、達人に近づけばいいんだけど、なにせ、オレなので、そんなことはしない。 しても続かない。ここに業がある。
業の話は置いといて、まぁそういう原初的な感情を使ってモチベーションを上げて、続けることにした。 これにはアップダウンが起きるという副作用があるんだけど、そこは人間だし仕方ないよねーってことにしてフタをする。 とあるマンガによれば、たゆまぬ鍛錬により「エンドルフィンどばどば」を常態化させることができるらしいので、そっちに行くのもありかもしれない。
人間の業を肯定し、それを使って、人の役に立てるロールを見つける
アジャイルは達人のノウハウが凝縮されている。これでもかってくらいギトギトに。 奴らは、マネジメント、エンジニアリング、マインドセット全方向で攻めてくる。さすが達人だ。逃げ場は用意されてない。
一方、オレは弱い人間だ。「気が散りやすい」「自分を中心に考える」「思慮が浅い」「苦手なことは後回し」「続けるの苦手」「危機感知能力が低い」辺りは標準装備。 売上? KPI? 何それ? 自分がやってることすら、意図を説明するのに一苦労、っていうより、上手く説明ができない。 説明できないから企画も立てられない、なので、必然的に予算も取れない。いつもスカンピンだ。(まぁそれで訓練されるものもあるんだけど)
こういう人間がアジャイラーを目指すと、間違いなく挫折する。能力を獲得するために必要な鍛錬ができないからだ。やってるうちに飽きちゃうし。
最初は真面目にアジャイルなエンジニアになろうともがいてたんだけど、苦しいばっかで旨みがない。 それでも何かになりたくて、あっちこっちうろついてたんだけど、まぁ、訓練できない人は何にもなれない。 ひたすら情報だけが貯まっていくだけの日々。しかし、なれない人には使う機会もない。
バッドエンドまっしぐらだったんだけど、45歳になってとある教育を受けたとき、このまま情報ため込んで爆死はちと寂しいと考えるようになり、 長期間に渡り情シスさんのDevOpsの取り組みを手伝い、また、自分でも色んな助けを借りながら社内勉強会を長く続けてきたこと、 さらに会社でも共創というキーワードが流行り始め、アジャイルに興味がある人が増えてきたのもあって、オレのポジションがなんとなーく分かってきた。
自分自身がアジャイラーになることは一旦諦めて、そっちに向かう人に、自分が持ってる情報をパスする役 になればいいのである。
ロール「情報を渡す人」として自分を見れば、
- 「気が散りやすい」は、「いろんなところに足を運び、情報を取って来る」
- 「自分を中心に考える」は、「いろんなものを自分のこととして考えられるので、情報にオレなりの解釈を1つ加えて出すことができる (つっても無駄なのも多いんだろうけど)」
- 「思慮が浅い」は、「ざっくり合えばいいやくらいで、情報をライトに送れる」
- 相手にとって迷惑かどうかはオレにはわからんないのだ。マジ。当たらないと思ったことが当たったりするし、その逆もあるしで。
と、弱みがプラスに変わるのだ。 強引? だって、そう思い込まなきゃ、この先やってらんないだもん。 オレが動ければいいんだから、自分の脳みそをある程度の騙せる理屈と体験さえあればいいのだ。(この辺が自分中心)
そうそう。体験は大事。 社内でオレの雑な情報の渡し方でも喜んでくれる、返事を返してくれる人と出会えたのは、非常にありがたかった。
隣の人は聞き上手で、さらに、水どうと、デイリーポータルZが好きという、オレにとってヒジョーに話しやすい人だったのである。そーとー話聞いてもらった。マジ感謝。
コミュニティはチャットで会話をするようになったのがデカい。オレの思考の垂れ流しをスルーしてくれる人たちで助かった。(もちろん返事もしてもらった。沢山)
そういう人たちに情報を何回も渡すことで、こっちもだんだん情報の渡し方に慣れていくことができた。 感謝。感謝。感謝のメッセージ1万本とか言ったら怒られそうだし、オレもそんなに出せない。
情シスさんとは2年という、オレにとっては非常に長い期間お付き合いをさせていただいている。 長いから、たまに、前に出した情報が、時間が経った後にヒットするなんてことがある。 そういう経験を通じて、以前より待つこともできるようになった。犬でも「待て」ができるのに、なぜオレにはできなかったのか。犬以下。
まとめ
そんなこんなで、色んな意味で弱い人間のオレが、その業を克服することなく、なんとかアジャイルと付き合う方法は、
- 良く分かんないモチベーションを大事にする
- 「使命感、危機感」を感じないのを負い目にせず、「たのしー」「すげー」「さすがー」で動く
- 人間の業を肯定し、それを使って、人の役に立つロールを見つける
- オレのダラシない部分を「情報を渡す人」に必要な要素に変換して、少しでもいいので人の役に立つことをする
この辺らしい。
ただ、この先、このロールだけで生きていけるのか? というとちと疑問がある。 作る人には未練もあるし、何かしら方法を探したいなー。なー。なー。 言うだけならタダだし、言うとなれるっていう話もあるから、言うだけ言っておこうっと。
でも、みうらじゅんまで長じれば…あるいは…。でもあの人のスキルセットって、サブカルの中でもかなりレアらしいからなぁ。
構築に役立ったと思うもの
考え方やスタイル?
芯を外してるものも多い気がするけども。角さん、牛尾さん、川口さんにはいつも感謝しておりますです!!!
追いかけすぎて、ストーカーと化しているんじゃないか…と心配になるレベル…。ばれてるかなぁ。ばれてるだろうなぁ。
- でもやるんだよ from 因果鉄道の旅 via 角 征典さん
- 自分の生まれたホシ from 因果鉄道の旅 via 角 征典さん
- 『いままで当たった棒を10本並べりゃ自分の生まれたホシがわかる』
- 『このホシを知り、心がけさえよくすれば、便通同様、ホシの循環もよくなり、しかも、フィードバックと申しましょうか、自分自身が次第に増幅していく』
- 人間の業を肯定する from 立川談志師匠 via 角 征典さん
- 「気軽に聞く」「気軽に断る」 from 牛尾剛さん
- ソフトウェア開発の生産性を阻害する「気軽に聞けない」ことの考察と対策 - メソッド屋のブログ
- 情報聞くとき、渡す時も、気軽に
- 相手がいらないよーっていうのも気軽に受け止める。あ、そうっすかー
- 自己肯定感 from (不明)
- これを持つためにこの8年があったっぽい
後、ここ最近の良く分からんデンパなツィートに反応していただいた皆様ありがとうございました。
練習
練習嫌いなので、知らず知らずのうちに練習させられてたんだと思う。
- 分ける
- 全部でまるっとまとめない
- できてるところ、できてないところ
- 合意できるところ、できないところ
- イイところ、悪いところ
- 褒めるのに使うし、アジャイルやる人探すのにもいるし、とにかくこれないと辛い
- 全部でまるっとまとめない
- 捨てる
- 全部自分でやりたい
- 昼の勉強会を長く続けるためには、人の力を借りる必要があったので、自分でやりたいは捨てないとアカン
- 捨てたおかげで、何が大事なんだっけ、オレ? を考えられるようになった
- 全部自分でやりたい
- 説明する
- 全部説明しなくていい
- ポインタさえ示しておけば、ピンときたとこ抜き出すくらいのライトさでもヒットする人はいる
- 逆にヒットしない人に、オレは上手に説明できないだろうから、そこはご縁がなかったことにして一旦忘れる
- ピンと来たところを引用する via 川口 恭伸さん
- オレが作った変な要約を渡すよりよっぽど良い
- 全部説明しなくていい
- 待つ
- 情報を渡した後、しばらくたってから様子を見にいく (今もせっかちなとこあるけど)
- 情報渡してすぐ反応がないからといってダメだーって言ってると、せっかく出てきた芽が見のがしてしまう
- しばらくたって芽が出ることもたまにあるから、渡した後忘れてしまうくらいでいい
- マーケティング的にはそれじゃあかんのだろうなぁ
- 情報を渡した後、しばらくたってから様子を見にいく (今もせっかちなとこあるけど)
オレを勘違いしてくれた皆様
最重要。オレという人間を勘違いして、色んなところで使おうとしてくれた/してくれてる人がいる。 名前出すと怒られそうなので、こういう感じでお茶を濁しておくけど、感謝しとりますー!!!
…って、実は仕掛けられてて、今も観察の対象だったりする??