とある機会に、懸田さん (@kkd) とボンクラの話で盛り上がった。
懸田さんと‼︎#pigeonmask pic.twitter.com/h2SlwMdttC
— nobiinu_and (@nobiinu_and) 2017年11月1日
ボンクラはずーっとひっかかってるキーワード。なんでひっかかってるかっていうと、自分がボンクラだよなぁって思ってるから。
ボンクラとは?
ひとまずボンクラの定義を確認しよう。辞書と2人の偉大な先人からボンクラの定義を借りてくる。
辞書
頭のはたらきがにぶく,ぼんやりしている・こと(さま)。そのような人をもいう。 https://www.weblio.jp/content/%E3%81%BC%E3%82%93%E3%81%8F%E3%82%89
なかなかストレートだね。うん。
From 懸田さん
目標を掲げてまっすぐそこに邁進できる人と、目標を掲げるとか関係なく途中の過程が楽しければそれで満足な人の違い
一応言っておくと、後者がボンクラ。
目標らしきものは掲げるんだけど、途中で違うものが目に入ったりして、あちこち寄り道が激しかったりする。
寄り道どころか、最初の目標と違うところに着地してみたり。周りの人からすると何やってんだか良く分からないと思うんだけど、実はやってる自分も良く分からんかったりする。
From 角さん
XPは何を伝えたかったんだと思う?
www.slideshare.net
47ページくらいから、「なぜ私はマンガを描くのか?」って話が始まる。(XPの話なのに! 参考文献だそうです...申し訳ない)
以下の2つのタイプがあるらしい。
「1. 発想と動機」 大事なのは自分の中にある主張。プログラミングはあくまで表現ツール
「2. 表現形式」 プログラミングの可能性そのものを追求。発想や動機はあとからついてくる
で、
オレだー!!! パイプライン作るのが楽しくなっちゃう。現場のニーズ置いてけぼり。
From ボンクラの定義 https://kdmsnr.com/2011/11/04/
角さんのブログでボンクラの定義が紹介されている。
BREAK Max (ブレイクマックス) 2011年 12月号で、吉田豪さんが町山さんにインタビューしたときの話だそうだ。
町山「ボンクラって、もともとシノギができないヤクザのことを言うんだよね。ヤクザの世界では、すごく頭がよくて商売をやってシノギができる人が正しいんだけど。ボンっていうのは博打で、博打とかお金のことがうまくできない人をボンクラって言うわけですよ。その人はどうしてヤクザになったかっていうと、ヤクザに変なロマンを持って入ってきてる人なんですよ。でも、そういう人は絶対成功しないんだよね。」
オレだー!!
アジャイルであれこれし始めて7,8年が経った。商売に向いてるなら、そろそろなんか出てきてもいいころだろうけど(実際事例とかみるとそんな感じだし)、出てくる兆しがない。
会社的には(ようやく)盛り上がり始めてるらしく、聡い人たちが動き始めてる。その人たちと話したこともあるんだけど、自分には話が大きすぎて、あーって言うしかない。
ボンクラエピソードあれこれ
掘り出すとなんか胸が苦しくなりそうな気もするけど、まぁ、エピソードあったほうが共感呼ぶらしいし。なんか書いていこう。
自分のだけだとツラいので、他の人のも紹介したいところ。
ボンクラでもいいんじゃないか?
自分を自分で救わないと、誰も救っちゃくれないので「ボンクラでもいいじゃない」 って言いたい。 とはいえ、材料がないと、一言言って終わりで広がらないので、なんか書く。
ボンクラ仲間を探してます
自分一人でやってると広がりがまったくないので、誰かと一緒にやらないと。
でもこんな話を掘る人なんてそういない(それこそ儲からない話だ)から、自分で掘りつつ、出会った人に話を聞くスタイルになるんだろうなぁ。
うまく集められたら、来年のアジャイルジャパンで発表してみようかなと思います。モブプログラミングの隣で。
ネタ
気になるものを集めとく。
個人的には、正面切って「チーム」とか「熱意」とか言うのは白けるところがある。「でも、やるんだよ」の「でも」の前にある人間の業をもっと認めた上で、「やるんだよ」につなげたい。
— 角征典/図解リーンスタートアップ成長戦略 (@kdmsnr) 2017年12月20日
「でも、やるんだよ」は自己肯定でも思考放棄でもありません。自分の限界を知った後でしかたなく決める覚悟です。「君には無限の可能性がある」「人はやりたいことをやる自由がある」とされる社会では、良くないこととされがちな覚悟ですが。
— 町山智浩 bot (@tomomachi_bot) 2014年9月1日
才能がないという理由で創作をしない人は、才能の有無を判断できるほど創作と向き合ってすらいない場合が多い印象。才能を大義名分にしてほどよく創作を遠ざけたいだけ。ちなみに創作を続けている人は、ほぼ例外なく才能のなさを日々突きつけられながらもなにかをつくり続けてる。つまり変態。
— ところにょり (@tokoronyori) 2017年12月21日
大変よかった。トレーニングの鬼だが金儲けが苦手と自認しているプロレスの神様は、俺たちのボンクラってやつだ。 - ゴッチ式トレーニング 藤原 喜明 https://t.co/plTgmgaRty
— 角征典/図解リーンスタートアップ成長戦略 (@kdmsnr) 2017年12月25日
「立川流創設の頃まで、あたしは〈人間の業の肯定〉ということを言っていました。最初は思いつきで言い始めたようなものですが、要は、世間で是とされている親孝行だの勤勉だの夫婦仲良くだの、努力すれば報われるだのってものは嘘じゃないか、そういった世間の通念の嘘を落語の登場人物たちは知っているんじゃないか。人間ほ弱いもので、働きたくないし、酒呑んで寝ていたいし、勉強しろったってやりたくなければやらない、むしゃくしゃしたら親も蹴飛ばしたい、努力したって無駄なものは無駄--所詮そういうものじゃないのか、そういう弱い人間の業を落語は肯定してくれてるんじゃないか、と。」
立川談志師匠の「落語とは、人間の業の肯定」論について | ポンコツ山のタヌキの便り - 楽天ブログ
不惑の話。
ボンクラ的には「自分の限界を知った後でしかたなく決める覚悟をした」状態、選択肢が「でもやるんだよ」しかなくなっちゃったから、惑わない(惑えない)ってことなのかも。
あぁ、ペアプロやモブプロも、ボンクラで説明してみよう。 ペアプロとかモブプロはボンクラにこそ必要。一人でやってるとロクなことにならんので、誰かの助けを借りる必要があるのだ。 借りてるだけだと成り立たないので、相手のボンクラなところを自分のボンクラじゃないところで助ける。ボンクラ同士の助け合い。 何に対してボンクラなのかは、人によって違うから成り立つと思う。だから、似たような方向性のボンクラが集まると、あんま上手くいかない気が。ボンクラの多様性。 もちろんですが、ペアプロやモブプロをやってたら、ボンクラだって話ではないので、間違えないように。
ボンクラ、ボンクラ言ってると、ハラスメントとかで怒られる...のかななぁ。自虐的に言うのもアカンらしいとか言ってる人もいて。 そうなると、叫ぶところってカラオケ屋さんくらいしかなくなるんじゃないかなぁ。それじゃあまりに不自由だ...。