一応実行委員だったりしました。
あまり貢献できなかったので、せめて記録くらいは残さねば。一番乗りになれるかな?
感想
「結局自分が行動しないとなぁ」を強く感じたイベントでした。
近頃不満を言うことが多かったのですが、それを反省するいい機会になりました。
良いタイミングで勉強させてもらっているなーと毎度感じます。ITの神様に感謝しよう。
いろんな方とお知り合いになれました。
大企業でアジャイルで開発をされている富士通の方とお知り合いになれたのは幸運でした。
このイベントがなければ、絶対出会ってなかったと思います。
会社の方とも意外な繋がりができたり。これから社内の活動が面白くなるかもしれません?
このイベントに参加できてよかった!
最初
実行委員の部屋に誰もいなかったのでトテモ緊張していました。
一人でモデレータの練習してみたり。結局役に立ちませんでしたが。
ソフトウェア開発現場に求められる新しいリーダーシップ 〜アジャイルに見る大野耐一、デミングの影響〜
リーン開発の第一人者、メアリー・ポッペンディークさん×平鍋さんという豪華な組み合わせ。
当然、メアリーさんは英語でのスピーチ。アジャイル2009の前哨戦なのか。と思いつつ聞いていましたが20%も分かりませんでした。
セッションの内容は平鍋さんの通訳がとっても分かりやすかったので、理解できたのですが…。
英語の勉強…orz
- 顧客の価値と会社の反映、両方に価値を提供する
- 会社の利益を尊重するのは古い考え [石川かおる]
- 1940年代に企業内訓練という考え
- 仕事の教え方、改善の仕方に加えて、人との接し方についても言及がされていたとか。
- 結局今私たちが考えていることは、昔の人も考えているわけで。新しければいいというわけでもないというバランスは必要なんですね。
- TWI監督者という本があるらしい?
- 目的と方向性を指示しながら、みんなと一緒にやることができるリーダーが必要。
- Agile2008か、平鍋さんの講演どちらかで聞いた言葉でした。
- ビジョンの維持は大切
- defend (守る!)という言葉が使われているそうです。
- これだけは守らなければいけない。という意思とその理由を伝達することにリーダーは全力を注がないといけないのかな?
- 責任と意思決定をできる限り最下層に移動する
- 軍隊がまさにそれだったような? 戦場では上司に判断仰いでいる場合じゃないので、個人個人が正しい判断ができるよう、徹底的に訓練するとかなんとか。
- 生徒たちが学ばないのは、先生が教えないからだ [チャールズ・R・アレン]
- 3MではChampionという役割の人が、ビジョンの作成、上位の設計、テクノロジー、スケジューリングなどを一手に引き受けるそうです。
- ユーザ調整とスケジューリング、設計のリードを全部やるのは無理!!と悲鳴あげている自分は甘いんだなぁと思いました…。
ソフトウェア開発に活かす、トヨタ生産方式モノづくりヒトづくり
トヨタの第一線で活躍されていた?黒岩恵さんの講演。さんなんて気軽に呼べるヒトじゃないのですが。
かなりの熱の入りようで、予定の時間を過ぎてしまったのですが、それでも「一期一会だ、後5分」という台詞。
なるほど!そういう考え方もアリか!と思いました。
- テクノロジーの役割は3割くらい。それ以外はみんなヒトが支えている。
- 売れる製品についてのお言葉。
- Openにすると得をするのに、損をすると思っているヒトは、Openの意味を勘違いしている。
- リーダーは孤独である。いかなる人に対しても平等でなければいけない。
- 小さい案件でも、大きい案件でも A3 一枚にまとめて説明しなさい
- まとめることにものすごい努力が必要になるとか。多く書くのは簡単ですが、小さくまとめるのは大変ですものね…。
- アメリカから来るものをなんでもありがたがる風潮はどうか。
- もちろん勉強は大事ですが、自分たちで吟味するということが抜けてしまうと、よろしくないという意味だったと思います。
- Know Why を大事にしなさい
- 自分の哲学を持ちなさい。日本人としての哲学を持ちなさい。
- ルール・プロセス・ノウハウなどを勉強しても、その根底に流れている哲学を理解しなければ、よくない。
- 日本にあるものづくりの強さをもっと勉強しなさい
- 許しを請うな、謝罪せよ
- 許しを請う前に、やってしまえと。失敗したら謝りなさいというお話でした。
これは黒岩さんの言葉じゃなかったかしら?- 3Mのルール(It's better to seek forgiveness than to ask for permission)だそうです。平鍋さん、ご指摘ありがとうございました。
パネルディスカッション
メアリーさん、平鍋さん、黒岩さんの3名が、会場の質問に答えるという、これまた豪勢な顔ぶれ。
同じ会社の人が質問していたのでびっくり。コミュニティの人でびっくり。
ライトニングトークス
オブジェクト倶楽部主催でお昼時間にLT。
マイクがなくって、聞きづらかったのがとても残念でした。
大阪人メソッド?が面白そうでした。
あ、そうだった! メアリー・ポッペンディークさんが顔を覚えてくれてたっぽい! 感激!!
(話ができるようになりたいなぁ…)
スピードがすべてを駆逐する(システム)
良品計画(無印良品)のシステムについての事例発表です。
駆逐するというのは、問題が全てなくなってしまうとの意。
スピードが速くなることで、なぜ問題がなくなるのか…その辺理解できてないです。もったいない…。
スピードがすべてを駆逐する(技術)
ユニバーサル・シェル・プログラミング研究所の富仲さんから、技術についての説明が。
これが、また、ビックリすることだらけでした。
- 300以上の基幹システムを、たった 86600 Step で実現
- 既存システムの1/50になったとか。パフォーマンスは20倍以上になったとか。すごい。
- DBを使っていない
- シェルスクリプト(Linux)とテキストファイルのみで構築
- よく使うものは100個程度とか
- テキストファイルは2億?!
- ものすごい数ですが、きっちり整理されており、混乱はまったくないそうです
- トランザクション、順番制御、障害対応もばっちりとのこと。
- みんなでスーパーマンになろう!
- 何でもできる人になろうというお話。
- ソフトウェアは料理と同じ。レシピが揃っていてもみんなが同じように作れるわけではない。作る人のセンスが大事。
「コンピュータはツール」ということを繰り返しおっしゃっていました。
システムは人を助けるものであって、人がシステムに使われるというのは変ですものね。
いつか、コミュニティのみんなと、研究所に勉強に行きたいと思いました。
と、思うだけじゃなくって提案してみよう。
会社のURL ⇒ http://www.usp-lab.com/opinion.html
モチベーション駆動開発 〜パッケージ開発の現場から〜
実行委員として最初で最後の役割。モデレータを勤めました。
モデレータといっても、たいしたことはできませんでしたが…。
内容は、富士通さんという大企業の中で、20人の規模で、3年半以上、アジャイル開発をしている。
それを、上司(部長!)の視点で紹介するという、私にとってはお手本みたいな事例でした。
- パッケージ開発で導入
- 長く続くので、モチベーションが保ちにくい(オーダーメードのシステムのように区切りがあまりない)
- より良いパッケージを作りたい
- 2005年から今年で3年半、10パッケージのメンテナンス
- 同じフロア・場所で勤務
- 協力会社の人も一緒(大事)
- 個人プレーという"力技"
- 大量投入だけでなく、個人プレーも言われてみれば"力技"だなと。
- ふりかえりでは、言えば変えることができる という体験が必要
- ゴミ箱の位置がちょっと変わるという小さな体験から
- プロジェクトに参加できてよかったと思った人は全員
- これはすごいなぁと思いました。
- 見えるだけ化(見えるようになることで満足する)に注意
- 異常を感じて、カイゼンできなければ、意味がない。ちょっとその傾向があるので注意しよう…。
課題として
- SI事業をアジャイルでやるのは難しいのではないか?
- 全てを導入しなくてはと考えるのではなく、部分的にプラクティスを導入するなど
- 品質目標などを立てるのが難しい
- 自主性を重んじるために、チームが複数になれば、その数だけ文化ができる。
- それ自体は問題ないようなのですが、ビジョンからずれないようにするには配慮が必要だそうです。
などがありました。
ソフトウェア開発を成功させるチームビルディング
永和システムマネジメント 岡島さんのお話。
開発メンバー同士ではなく、開発メンバーとマネージャーの良い関係についてのお話でした。
- 開発メンバーからは主体性のある行動(だったかな?)を、マネージャーは権限と責任をそれぞれ与え合おう
- 新しいカマスを育てよう(仲間を増やそう)
- http://www.newair.co.jp/column/specialcolum_apathy_syndrome.html をご覧ください。
- 私は意志が弱く+αの活動をしようとしてくじけることが多いです。
- が、そんなとき、仲間の元気な活動を見ることで、自分の行動の閾値を下げ、マインドを回復させることができると感じています。