4月に3Dプリンタを購入。半年くらい使ってみたので、現状の構成や分かったことをまとめてみる。
きっかけ
フルアーマーガンダムMk-IIのアーマーを自作したかったんだけど、不器用なのでプラバンやパテで作るのは無理。というか、心が折れる。
3Dプリンタなら、設計図ができればいくらでも量産ができるのではないか?! という超安易な考えで購入。もちろん、そんな簡単にいくはずはなく現在も四苦八苦している最中。
作ったもの
フルアーマーガンダムMk-IIのアーマー。写真の灰色のパーツがそれになる。
スタイルはお察しだけど、3Dプリンタのおかげで精度は非常に高く(少なくとも私が自作するよりは…)、量産も可能。3Dプリンタ、スゴい。
構成
3Dプリンタ以外はあれこれ試して今の構成に落ち着いている。
3Dプリンタ
ELEGOO Mars 2 にした。今のところ不具合もなく問題なく使えている。
当時のログを見ると以下のブログを見て購入を判断したようだ。先人に感謝。- 【光造形3Dプリンター】「ELEGOO MARS 2」レビュー | あること・ないこと日記
- 【光造形3Dプリンタ】初心者におすすめの「NOVA3D Elfin2 MONO SE」レビュー | あること・ないこと日記
- 【光造形3Dプリンタ】約2万円で買った光造形3Dプリンタ「Phrozen SONIC MINI」レビュー | あること・ないこと日記
レジン
臭いの少ないプラントベースのレジンを使っている。他のレジンを使っていた時は家族から臭いといわれていたんだけど、このレジンに変えてからはほぼなくなった。
500mlと1Lがあるが、1Lの方が圧倒的にコスパが良いということを最近知ったので、今後は1Lを買う予定。
エタノール
今使っているレジンはアルコールで洗浄する必要がある。イソプロピルアルコールは取り扱いが大変らしいので、消毒用のエタノールを使っている。最初は無水でやってたけど、無水でなくてもよさそう。水で洗浄できるレジンもあるのだが、前述した臭いの問題で使えない。
コスパを考えて、以下を買ったのだが、値段にあんまり差がないようだ…。 ちなみにイソプロピルアルコールの取り扱いの難しさについては以下のブログで知った。はじめての3Dプリンター!造形準備と後片付けについて - やなか技術士事務所のホームページ
モデリングツール
Blender。フリーのモデリングツールで、以前使ったことがあったのでそのまま使っている。
blender.org - Home of the Blender project - Free and Open 3D Creation Software
スライサーソフト
chitubox。みんなが使っている。確か3Dプリンタのマニュアルがこれだった気も…。
All-in-one SLA/DLP/LCD Slicer-HOME
運用や工夫、課題について
印刷
反り対策には角度が有効
プラットフォームに対して垂直ではなく、傾きを持たせた方が反りが少なくなるという記事を読んで試してみたのが以下。プラットフォームと並行、垂直に印刷した手前(裏面梁なし)と真ん中(梁あり)は反りがかなり出ているが、プラットフォームに対して角度をつけて印刷した奥のもの(梁あり)は反りがほぼない。
今は、X、Y、Z軸に対して15~20度くらい傾けて印刷するようにしている。
参考:SK本舗ユーザーのリレーコラム#05「3Dプリンターで水洗いレジンを使用した際の反り対策と模型制作を考える」(今井誠) – SK本舗-3Dプリンターとレジンの通販・購入
自動で付くサポートに頼りすぎない
スライサーソフトにはサポートを自動で付ける機能が付いている。とっても便利。なんだけど、万能ではない。(そりゃそうだ)
具体的にいうと上記のようなパーツにサポートを自動でつけると以下(反時計回りに90度回して、真下から見ている図)のようになる。
そのまま印刷したら、丸で囲んでいる部分、角のところが欠けて印刷されてしまった。
なので、最近は自動のサポートに加えて、危なそうなところ、角のところや辺の中央などにサポートを追加するようにしている。
参考: SK本舗ユーザーのリレーコラム#04「SLAプリンタの剥離抵抗と、より高精細な造形をするためのヒント」(IKE) – SK本舗-3Dプリンターとレジンの通販・購入
洗浄
2段階の洗浄でアルコールの入れ替え頻度を下げ る たい
以下のように2段階で洗浄している。できるだけアルコールの入れ替え頻度を下げたいという欲求から。
- プラットフォームについたままの印刷物に、スプレーを使ってアルコールを吹き付け、表面のレジンを大まかに流す
- タッパーに入れたアルコールに、印刷物を漬け込んで、刷毛で細かいレジンを流し落とす
5,6回くらい使いまわしているけれど、洗浄後の印刷物がべた付く感じはない。ので欲求は満たせている気がするのだが…。
使っているタッパーは以下のもの。深すぎたかと思ったんだけど、ちょうどいい感じ。
ちなみに刷毛はこちら。
後処理?
サポート材は手で除去できる
手で除去できることを知るまで、1本1本、ニッパーで切っていた。超面倒かった…。
40%くらいの密度(Density)でサポートを生やすと、除去しやすくなるので良いのだが、前述するように必要な個所にサポートがないと、望んだ形にならないのでそこは注意。後、力余って印刷物を割ってしまうこともあるので、力加減にも注意。
課題
洗浄後、サポートが付いている面がネトネトする → 二次硬化までやろう!
上記の方法で洗浄すると、サポートのない面はツルツル、キレイなのだが、サポートが付いている面は若干ネトネトしている。レジンが落としきれてないのか、硬化が甘いのか。理由はわからない。
レジンが落としきれていないということであれば、超音波洗浄機を使えばいいんだろうけども…。
二次硬化してないせいだった。二次硬化するとべたつきが消える。水洗い可能なレジンの場合はハンドソープで洗うのが良いらしい。
その他
3Dプリンタ置き場
アルコールやレジンで床が傷むといやなので、ブルーシートを敷いている。