3Dプリンタではまった「真っすぐ」の沼について
3Dプリンタで表札を作ろうとしている、デザインは字+ちょっとしたイラストなので、そんな難しくはない。
が、10月くらいから手を付け始めてまだ終わってない。「真っすぐ」の沼にはまっているからだ。
なので、タイトルは正確に言えば「はまった」ではなく「はまり中」になのだけど、そろそろ諦めようかと思ってるので、「はまった」でも問題はない。多分。
3Dプリンタを使った表札づくり
3Dプリンタで表札を作るには、以下の工程が必要になる。
- 3Dモデルで表札を作る
- 作った3Dモデルを3Dプリンタで印刷する
3Dモデルで表札を作る
アプリを使って、表札を作る。私はフリーのソフト Blender.jp を使っている。理由は特にない。強いて上げるなら、ハトマスクをBlenderで作った から?
四角形を並べるだけなのであまり困ることはないが、注意点が2つほど。
日本語を入力するときはコピペ
Blenderは日本語を直接入力することができない。ので、メモ帳とかに入力した文字をコピペする。
参考: Blender 2.9のテキストオブジェクトで日本語フォントを利用する - MRが楽しい
イラストはSVGで取り込む
描いたイラストをBlenderに取り込むには、SVGというフォーマットに変換するといいらしい。
参考: 【Blender】イラレで描いた図形を立体化する - おもちゃラボ
FireAlpacaというペイントツールを使って描いた線画を、PNGとして保存。保存したファイルを、SVGに変換する。今回は、PNG to SVG というオンラインのサービスを使ってみた。(素性はわからないので利用するときはお気をつけて)
左がFireAlpacaで描いたイラスト。これをSVGに変換して、Blenderに取り込んだ後、厚みをつけると右になる。
作った3Dモデルを3Dプリンタで印刷する
Blenderで作った3Dモデルを、スライサーというソフトを使って3Dプリンタが扱うデータに変換する。
私が使っているELEGOO Mars 2 は、CHITUBOXというスライサーがおススメされているのでそちらを使う。
参考: 【初心者向け】CHITUBOXの設定・使い方 / Anycubic Photon・MARS・Phrozen / 光造形用スライサー | SHIGEMON PRESS -3Dプリンター版-
スライサーで作ったデータを、USBメモリにコピーして、3Dプリンタで印刷すればできあがり…のはずなんだけども、ここからが沼。
「真っすぐ」の沼
イラストにそこそこ手間がかかったが、モデルを作ること自体は簡単だ。印刷も長くて2~3時間くらい待てば終わる。
だが「真っすぐ」は簡単に終わらない。
以下は失敗作の山。プラバンで作った方が早いし、安いんではないかと思う。が、3Dプリンタはロマンなのでいいのだ。
それはさておき、「真っすぐ」の敵は大きく分けて「反り」と「太り?」の2種類がある。 太り? と書いてあるのは、みんなが言ってる肉太り、太りが私のそれと合ってるのか良く分からないから。
反り
反りは印刷後に起きる。薄い板上のものほど反りやすい…気がする。表札ではないが、反りがよくわかる写真が以下。
太り?
以下の写真でいうと、四角形の底辺が丸く曲線を描いている。これが(私の言うところの)太り。
対策
今の自分の知識では「多少は気にしない」「印刷後に修正する」が解決策になりそう。それじゃあまりにも何なので緩和策について書いてみる。
緩和策
反りについては「プラットフォームに対して垂直水平に配置しない」が有効そうだ。太りについては対策が分かっていない。
プラットフォームに対して垂直水平に配置しない
理屈は理解できてないんだけども、確かに反りが減る。私は x,y,z軸にそれぞれ10度程度傾けて印刷している。
光造形の3Dプリンタは高さによって印刷時間が決まる。反り対策として印刷物を傾斜させると通常よりも高さが出る=印刷時間が伸びる。もちろん、幅も取るので一度に印刷できる個数が減る。痛しかゆし。とはいえ、大きく反るよりはマシ。
参考: SK本舗ユーザーのリレーコラム#05「3Dプリンターで水洗いレジンを使用した際の反り対策と模型制作を考える」(今井誠) – SK本舗-3Dプリンターとレジンの通販・購入
番外:印刷の成功率を上げるために
記事を書くために探してたら、印刷の成功率を上げるためのあれこれがまとまっているサイトがあったので、備忘録がてら。
最初に読めばよかった…orz (と思いつつも、絶対最初に読まないタイプだから諦める)