してみる。今更だけれども。
- CiNii 論文 - ソフトウェア品質会計とソフトウェア管理会計 松尾谷 徹さんが論文で報告している。
- http://jasst.jp/archives/jasst10e/pdf/F6-2.pdf 2010年度版 JASSTでの資料
品質会計とは
欠陥除去数、規模、テスト量、対象の特性(改造/新規、種別等)などが主な項目。
これらの計測を収集するだけじゃなくって、ライフサイクルを通した会計制度のうえで
収集して、予測数と実績数を複式簿記(って何?)として、対比させ、再分析を行う。
昭和57年から始まったとか。まだ小学校だよ。
当初の狙い
ソフトウェアの品質の一部である信頼性が対象。
予測を立て実績を計ることにより、*管理者に情報を集める*。
その状況から対策を実施するPDCAサイクル。
品質の残りの項目。http://sw-quality.com/swcharast.aspx
- 機能性:目的から求められる必要な機能の実装の度合い
- 使用性:分かりやすさ、使いやすさの度合い
- 効率性:目的達成のために使用する資源の度合い
- 保守性:保守(改訂)作業に必要な努力の度合い
- 移植性:別環境へ移した際そのまま動作する度合い
品質会計の効果
テスト量の増加による製品の信頼性の向上。
管理者が得られた情報から処置をとり、カイゼンを加えるフィードバックループを、
開発チームが取り込ようになれば、自発的に目標除去欠陥数を達成するように
開発を行うようになる。
そうすると、管理が弱くなっても、開発チーム自身が品質をコントロールできるようになる。
パッシブな計測とアクティブな計測
基準との差を測るような計測がアクティブな計測。
この計測をすると、差が見えるから、何かヤバイということが分かるようになって、
結果、内部統制が利くようになるということらしい。
これも1つの見える化なのかな?
制御可能性
勘定科目
品質、納期、コストなど独立の勘定を設定し会計を行う。
勘定の単位はそれぞれで設定するが、最終的には貨幣単位に変換できることが望ましい。
複式簿記
計測の記録は原則として複式簿記を用いる。その場合の仕分けは目標と実績であってもよい。
複式簿記の説明 確定申告がスタート 青色申告のポイント [企業のIT活用] All About
原因と結果ってなんじゃらほい?
会計原則の導入
決算、監査
設定されたタイミングで決算を行い、集計、評価と監査を行う。
むすび
今後さらに、具体的な項目である納期、コスト(規模、生産性、要員)、広義の品質について検討を行う必要がある。