会社のアジャイル推進を手伝って気づいたこと

XP祭り2012で A-2 アジャイルコーチ・ラウンドテーブル に参加することになりました。

私が何者か自分自身でも良く分からないのだから、参加される方はなおさらですよね。
なので、今までをふりかえりながら、気づいたことをまとめてみました。
※ 内容は突然変わる可能性があります。ごめんなさい。

あなたは何をしてるんですか?

  • 社内のアジャイル開発の推進に協力してます
    • いくつかプロジェクトの支援をしました
    • アジャイルの導入部分の教育の開催に協力しました
    • 親会社のガイド作成に協力しました
    • アジャイルに適した仕事をもらうための企画を考えてます
      • 価値創造契約とか、サービス型開発とかできると良いですけども…
  • 社内のコミュニティを立ち上げました
  • グループ会社のコミュニティのリーダです
    • 会社を行脚して、アジャイルに興味のある人とお話をしました

実は、官公庁の部署に所属しているんですが、そちらの仕事はしていません。
社外では、

  • AgileJapanの実行委員です
  • Shinagawa Redmineのスタッフです(かなり幽霊ですが)

のようなところに顔を出しています。
アジャイルマインド勉強会にはひじょーにお世話になったんですが、が、が。

界隈ではベンダが糾弾されることが多いのですが(今はそうでもない?)、すごい人たちだっているんだぞーってのを紹介できればなぁと思ってます。

官公庁の人がなぜ全社の活動やってるんですか?

社内のコミュニティを作ってあれこれ活動をしてたら、スタッフの人ともつながりができて、
そのつながりの延長上で推進活動に協力することになりました。

私の場合は、

  • 社内のコミュニティを作るときに、改善活動を推進している部署の人に相談してみた
  • 人に恵まれて( @ とか )コミュニティが活発になり、上記の部署の人が応援してくれた
  • もちょっと長くやってたら、上記の部署の人が、社長と対談を企画してくれた

みたいな感じでつながりができました。(あれ? こっちから企画の話を持っていったのかな??)

コネができた後は、ある意味芋づるみたいな感じです。
アジャイルって名前がつくからあいつらに相談してみよう」みたいな。

ただ、名前のほうが先に売れて、実力が追いつかない(現在進行形)ので困ってます。

会社で活動してみての気づきは?

目的は何でもいいので、続けてみることが大事と思います

私の場合は「アジャイルの話をする場所ができたらいいなー」でした。
そんな目的でも3年くらいやってると、何か見てくれる人もいるみたいです。

もともとアジャイルに興味をもったのも「わー、アジャイルやるとドキュメントいらないんだ」だったので、物凄く不純です。
が、人と運に恵まれて、更生しつつあります。(反動で原理派になることもありますが)

人が多いことが大企業の強みなので、上手くつながりを広げたほうが良さそうです

広げる方法は良く分かりません。とりあえず、相談には安請け合いしてました。

なんですが、一番の問題は、同じ興味を持っている人を探すのが大変なこと。
事業部の中でも難しいんですが、それを超えるとなるとかなり厳しいです。

私がやったことは

  • ノウフーのリストでアジャイルっぽいキーワードを使ってる人に絨毯爆撃する
  • コミュニティを作った後、来た相談には安請け合いする

くらいです。


後、「必死でわたふたしている」姿が母性本能をくすぐって、
手伝ってくれる人があらわれることがあります。そういうのを使うのも手だと思います。


後半はスタッフの方とつながりができたので、どの業務はどの部署がやってて、
あの辺だと誰に聞けば良いよ。というアドバイスがもらえて、とても助かりました。
(私の探し方が下手なだけか)
どこで何を誰がやっているのか良く分からなかったので、その辺を把握しているスタッフの人とつながったときはとても助かりました。

新しい技術、ツール、手法で、痛い経験をした人も多いです

痛い経験をしたら、警戒するのも当たり前なので、その辺は汲み取ってあげましょう。
相手も同じ人間です。
どうしようもない場合は、まぁ…。

策定したときの想いと現場の運用がずれてしまうことがあります

大きいゆえに、ひずみも大きくなるんだと思います。
元々の想いを調べてみると、目的は同じだったり、共感するところも多かったりします。

社内で広がっていくであろうアジャイルがそうならないよう、できることはあるのかなーと思ったりすることもあります。

動かないときはテコでも動きませんが、動き始めるといろんな所が一遍に動き始めます

わーすごいなぁ。とかのんびりしてると、置いてかれます…。
いつ動き始めるのかは私には良く分からなかったので、
とにかくできることはどんどん準備してた方が良いみたいです。

SIをやっているベンダの場合、「お客様の声」が何よりの推進力です

お客様に「アジャイルでお願い」といってもらうことができれば、
上司への説明や、関係部署への調整など、時間がかかる作業をスキップすることができます。
界隈で有名なとある方が実践したテクニックです。

SIよりも、製品(パッケージ)開発のほうが早いんじゃないのかなと思っていたんですが、
あちらはあちらでいろんなしがらみがあるらしく。

何でもいいので形に残したほうが良いみたいです

大きな会社じゃなくてもそうですが。
私はそれを怠ったので、こういう場で何やってるのか非常に説明しづらいです。
とりあえず、人とのつながりはできたけど…。みたいな寂しい話になります。

以下のような事に困りました
  • 目標が「話せる場」がほしいだったので、ある程度増えて話ができるようになったら、ひと段落してしまった
  • 知識を吸収するのが楽しくて、イロイロ顔を出したのは良いんだけども、途中で何がしたいのか良く分からなくなった
  • もともと仕事を抱え込むタイプだったので、グループ会社のコミュニティでやることが多くなった時に、パンクした
  • 目標?から減算して「足りないなぁ」と考えがちで、自分のモチベーションを自分で落とした(多分他人のも落としてると思う)
                  • -

とりあえず、ここまで。

  • 2012/08/27 「人が多いことが大企業の強み…」の説明を書き変え。困ったところを追記。